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       BMW E46 M3 SMGU ガイド





BMW E46 M3 SMGU
 必殺のトランスミッション!! ('02年製)


 この新開発 SMGU (シーケンシャルMトランスミッション)がすごいっ!!

 Mテクのこだわりとして、Mシリーズは原則はマニュアルと定義している。
 そのこだわりをも否定してしまうのが SMG なのである。

 その進化タイプが SMGU だが、従来のマニュアルギヤチェンジの動作である
 クラッチペダル&シフトを、シフト動作だけで行ってしまう優れ物〜♪
 E46 スイッチトロ・・・ も前後のシフト動作でギヤチェンジは出来たが、オートマのギヤ .
 チェンジのそれで、スポーツモードにしておかないと反応が走り屋さんには遅く感じ
 るそれとは、この SMGU は大きく異なる。そう、ギヤは自動で変則しないのだ。
 即ち、自動クラッチ・シフトミッションと言うべきだろうか。
 そしてトルクコンバーターは存在しないのでシフト時間も短く 滑り がない。

 また、ミッションの変則タイミングを5段階に設定 (モード説明−S スポーツモード 参照) できる他、
 ス−パ−モ−ドでは、ハンドルに設置されているパドルでシフトチェンジができ、
 F1のテクノロジーをフィードバックし、なんと僅か 0.1sec でシフトチャンジを終える
 ことができるのである。


  更にありがたいことに、通常のオートマモードも選定できることにより、

 @ クラッチペダル無しの マニュアル 6速ミッション

 A 自動変速6速セミ オートマチック

 をこの SMGU 1つで選択走行可能となったのである。
 だから、オートマ限定免許の人だって大丈夫〜☆













  ★☆モード説明☆★

    ●全般的に
      選択モードは3つ存在する。
      シフト速度はブロック数を設定することで選択出来る。
      パドルスイッチ、最初はTVでみるF1マシンのそれとはシフトスピードは異なるかに
      思えた。
      ところが、実はアクセル開度に合わせてシフト時間が異なることが判明。

      どのモードもゆるく踏んでのんびり運転だと変速スピードは遅い。
      シフトダウン時には、ダブルクラッチのようにアクセルを吹かし込む感じでチェンジ
      してくれる上、アクセル開度一定のままシフトダウンすると全くショックを感じる
      こと無く回転数を合わせてくれる。
      また、減速〜停車時には、1速に自動的にシフトダウンしてくれる。
      2速発進では、1,500r.p.m辺りで半クラ発進となる。
      また、坂道停車ではちょっと踏みで半クラを維持できるので止まっていられる。


ハンドルのパドルスイッチ


DRIVE LOGIC レベル設定スイッチ



    ●スーパーモード
      DSCモード "OFF" & Sモードにより発動。
      それまで5段階までしか表示がなかった DRIVE LOGIC 表示が・・・・・あれ!?
      1つだけト吐出した感じで6こ目のブロックが現れたっ!

          
  DSC-OFFで6つ目発生!         DRIVE LOGIC プッシュで点灯

      アクセルを無用に開けるとホイールスピン、シフトアップでも良く鳴いている。まぁ
      DSC OFF だからそれも有りか・・・・が、
      シフトアップ速度の速いこと早いこと。マシンへのショックも強く感じる程負担が大きく
      シフト時に「ガツン!」とくる。
      「これがレーサーでも成し得ないシフト速度か。。。」と実感する。
      めちゃっ早の変速は 5,000r.p.m以上の時。
      バドルを握る動作をしたと思ったときには既に変速済みという電光石火!
      また、レーシングスタートの隠し技が秘められている。

      【感想】
          腕に自信が無い又はマシンに慣れるまで DSC は中々 OFF に出来ない人も少
          なくかもしれない。しかし、M3の真骨頂・真髄、真の醍醐味は電子制御を外し
          自らの手足で自在に操ることにある。
          ただこの場合、操作上クラッチワークがほしいと思うことが増えたのは私だけ?


    ●S スポーツモード(マニュアル)
      N(ニュートラル)から1つ右に倒すと発生。
      DSCモード ON では DRIVE LOGIC 5段階にシフトタイミングを調整できる。
      MAXがスーパーモードに次いでシフトタイミングが早く、MINはかなり間が空くので
      変則のショックが少ない。が、じれったさも比例する。

      更に DSCモード をOFFにすると、6段階目が発生する。(上記記載済)
      このモードだと、記載の通り DSC が切れているのでシフトアップ後ホイールスピンす
      るので、コーナー中はアクセル開度要注意☆

      尚、設定ブロックはエンジンOFF後も最後に設定したまま記憶されている。


DRIVE LOGIC のブロック表示はレベル”4”
表示のAは倒すと「A」の意味



      【感想】
          MINはお年寄りやけが人等が同乗している場合にはよいかもしれない。
          が、M3を購入する人は多用することはないと感じた。

          MAXはスーパーモード同様、アクセル開度でシフト速度が変化する。


    ●A オートマチック(セミオートマモード)
      Sから再度右に倒すと発生。
      シフトは元の位置に戻るが、DRIVE LOGIC (下写真)ギヤ数脇の「A」表示の
      点灯で確認できる。
      いわゆる普通のATの感覚で運転することができる。
       DRIVE LOGIC は5段階に変速スピードを変更できる。
       これは、E36・E46オートマにある「スポーツモード」のそれで、その変速の間合い、
      そして変速する回転数の選択が出来るというものである。
      レベル”3”がE46の、”4”がE36のスポーツモードに近似しているように思う。

      尚、設定ブロックはエンジンOFF時にリセットされるので、使用時毎に設定が必要。
      エンジンスタート毎 レベル-2 に自動設定される。

      Aモードはシフト操作の他に、バドル操作を行うとSモードに即座に切り替わる。


      【ブロックレベルのインプレ】
      ・レベル−1 
             唯一の2速発進。ゆるい踏み込みでは1,800r.p.mで次のギヤにシフト
             アップしてくれる。が、キックダウンは一番鈍い。
      ・レベル−2 
             ゆるい踏み込みでは2,200r.p.m近くで次のギヤにシフトする。
      ・レベル−3 
             ゆるい踏み込みでは3,000r.p.m近くで次のギヤにシフトする。
             E46のオートマ・スポーツモードに近似した感覚。
      ・レベル−4 
             ゆるい踏み込みでは4,000r.p.m近くで次のギヤにシフトする。
             E36のオートマ・スポーツモードに近似した感覚。
      ・レベル−5 
             ゆるい踏み込みではやはり4,000r.p.m近くで次のギヤにシフトする。
             キックダウンはここでも反応は鈍い。が、低いギヤのホールド性が高く、
             タイトなコーナーでは逆にありがたいようである。


DRIVE LOGIC のブロック表示はレベル”2”
表示のSは倒すと「S」の意味



      【感想】
          MINは、「Mマシン初心者」、「オートマ免許なので選択する」ような方で、
          Mが不慣れの方にお勧めのようである。
          私の場合、一服など片手が埋まっている時に使用している。

    特筆事項 

       坂道発進
        停車時、シフトダウン用パドルを 0.5sec 以上引く事にむより、2.0sec 間のズリ
        下がり防止機能が付いている。
        但し、ゆるい坂だと発動しない。

       レーシングスタート★
        0−400等のバトル急発進などに使える秘密の隠しモードが存在する。
        停車時に、シフトレバーをダウン側に押し込んだままで、アクセル全開
        (要DSC OFF)にする。そしてスタート時にシフトを戻すと、なんとっ!
        ホイールスピン付きロケットスタートが出来る。
        無用なスピンを制御し、マシンにとってのベストなスタートが出来ると
        いう優れ裏技。しかし、メーカー保障からは外れるとのこと。
        (が、シフト倒したままでもギヤ入ってて進むし・・・・・)ガセ?
        くっくっく・・・・ DRIVE LOGIC 6コ目設定で出来るのです。


    [全体的に]
      ○エンジンは、ブレーキペダルを踏みながらでないとセル始動しません。
      ○シフトはエンジン OFF 中はロックされています。
      ○停車中はクラッチが自動で切れるので、上り坂ではブレーキからアクセル
       を踏み換える時にバックします。
      ○通常は初期動作時に、パワーをセーブするようになってますが、アクセル
       を開けてからのタイムラグがかったるい感じなので、ボード部のSPORTS
       モードを普段からONにしておくと、私的には運転しやすかったですね。
      ○ちょびっとのバックが難しいです・・・・バックも早いのよん(笑)
       クラッチがあると楽だと感じる瞬間の1つ。




  .

<問い合わせの多い質問>

     σ∩o∩ に寄せられる質問に、多い事柄をここに記載します。
    SMGU以外にも触れた事柄は こちら を参考にされて下さい。


■SMGUは電子アクセルのせいか、発進時にギクシャクする?

 A. 実際に良く起きているようで、多くの方から頂戴しています。
   これは、アクセルのレスポンスが良すぎて、特にオートチョーク時、ガスが濃い時に起き易いようです。  .
   さらにスポーツモード ON だとさらに。

   多くの原因は、急なトラクション (ガスが濃いのでちょっと踏みでも) と、慌ててアクセル戻して・・・・
   この動作が身体と足首を振幅させて、半ば運転手自ら無意識に起こしてしまっています。

   つまり、微動ながら自分の足で ON-OFF を繰り返してしまうからなんですね。
   これが判ると、自分で起こすことを抑制できます。
   車に慣れてくると、限りなく頻度が無くなる方向になりますよ。


■SMGUのAモードは実際には使いものにならない?

 A. 個人差を含めても使う人が極めて少ないモードだと思います。
   SMGはMTなので、クラッチの入切り時、アクセルOFFの時間が発生し、ATの感覚と比較すると、
   かなりもたつくように感じます。

   さらに、MTのように自分の足でクラッチを・・・・操作していないので、
   突然、規定回転数で変則が起きます。
   このとき、右折中や急いで進みたいときにも容赦なく起きることから、
   運転していての違和感とストレスが溜まり易いです。

   またキックダウンも少し甘く、それなりに踏み込んでも期待する変則が得られないことがしばし。

   走りを目的でM3 を購入する方ならマニュアルで変則するべきですね。
   ATモードは、オートマ限定の人でも乗れるという[オマケ]と考えることが大事です。

   ただし、0発進の全開走行時には、意外と便利なんです。
   ロジックを最大の5に設定して走れば、変則時間も短く、変則タイミングも
   適切な回転数で行ってくれますから、人為的ミスが無くなります。


■SMGUは結局、街乗りでは使えない?

 A. これは返答に困りますね・・・・・
   個人的には、全く、はい、全く違和感がないので、街乗りにもスイスイ状態です。

   無理やりその理由を考えるならば、
NDVD-003 SMGUの説明 にもあるように坂道発進の時に、
   ブレーキからアクセルへの踏み替え時の後ろに下がる不安でしょうか。
   サイドブレーキや、裏技(取説に出てます)、左足フレーキなどの対処を余儀なくされますから。

   あとは、ATモードなら・・・・この表現に当てはめても良いと思います。


■03年モデル?以降はSMGのプログラムが改良されていて、
                  大分ましになったと聞きますが・・・


 A. そうですね、プログラムは確かに変わってます。
   ですが、乗り心地を・・・・ではなくて、ブロー対策が主たる目的で変更しています。
   変則時のレブリミッター、速度リミッターにも一部手を加えていました。

   03モデルから、まさに毎週と言えるほど、常に変えてましたから、落ち着く05モデルまでは、
   極論を言えば、日本に入ってきたSMGで、その期間、全く同じプログラムの車両が無い
   と言えるくらいだと思います。

   つまり、走り心地・・・・変わってないと思いますが・・・ (^ ^;;;









       セントラル技研 宮尾さんから当ホームページへの
       ご要望事項がありましたので、掲載させて頂きます。


       内容は、デメリットについて是非掲載して頂きたいという事でした。 2003.8.24


///// デメリット by AT
AT-1
 変速の空白時間が長過ぎる。

  レベルにより異なるとは言え、どれも無用な程に長い。
  右折時に対向車のすき間を縫って曲がるときに、余裕で僅かな踏み加減  .
  では、交差点で変速が始まり、空白の時間が訪れることも。
  変速中は加速も減速も容赦なく出来なくなるので「なにっ !?」ってこと
  が良く起きる。
  時間は恐らく足踏みクラッチ操作と同等時間であると思うが、タイミング
  はドライバーの意志とは無関係なので、せめて変速に掛かる時間は統一
  するか、1〜3、4〜5の二段階でもよいのではと思う。

AT-2
 変速時間と変速回転数がワンセット変更であること。

  変速している時間と変速が始まる回転数の設定は、ロジックブロックを
  設定することで同時に変更して行く。
  A-1〜A-5に向かうに従い、変速時間は段々短く、変速回転数は段々高く
  なっていく。現に、変速時間が掛かり過ぎで辛いため、レベルを上げる
  とロー〜セカンド〜サードまで2回の変速を迎えるが、走行ペースが極
  めて低速の場合には低いギヤで走行となるのでレスポンスが良い分、
  疲れる運転を余儀無くされる。
  AT-1で記した通り、変速時間は概ね2種類に留め、変速する回転ポイン
  トを現在の設定の通りとしてもよいのではないだろうか?

.
///// デメリット by MT
MT-1
 最速 S-6 発動が DSC-OFF の時だけであること。

  最速でシフトしたいが、DSC-OFF ではちょいと心配・・・こんな選択が幾
  度となく訪れる。
  S-5 でも・・・と思われがちであるが、なにしろ S-6 を体験するとこれが
  ハマル訳で、どうしても時として望んでしまうのである。
  未熟な腕で激突&大破を避ける選択となるのだが、CSL には DSC が
  もう一段上のレベルが設定されている様である。
  何故後出しするのであろうか・・・?

MT-2
 最速S-6発動操作が走行中ではやり辛いこと。

  入り辛いとかではないのだが、視界&目線の部分で困る。
  サーキット走行などで、直線を多く迎える場所では、コンマ数秒を得る為に
  S-6 で走りたい・・・が、コーナーの多いところでは文明の利器(DSC)に頼
  りたい。こんな場面を想定して頂きたい。
  切り替えには、
  @ まず DSC-OFF にする。
  A 続いてロジックブロックの設定を変更する。
  となるが、@を変更するときに、手探りでは隣の別のボタンを押し兼ねない
  ため目視してからとなる。そしてAは手探りでもどうにか押せるが、SMGU
  のエンブレムを押していることもしばし・・・^ ^;
  せめて DSC 切り替えスイッチはハンドルに欲しいですね・・・。

.
///// デメリット by 共通
共通-1
 前のめりの下り坂のバック。

  Mだからしょうがない部分であることを前置きしたい。
  ちょっとバックの時など、深く踏み込まないために困るのだが、ギアは約
  1,500r.p.m で繋がる。そこに達しないと、Nトラル状態でズルズルと前進
  してしまうので、「もうちょっとか・・・」と踏み込むと突然強烈なバックが
  開始する。輪止めを乗り越えんばかりの勢いでっ!

   また、ちょっとではない場合は特にそうだ。
  少し 強め に踏み込むものなら、驚くこと請け合いとなる。
  引力の関係でただでさえ前方に重心が多くのろうとしているところへ、M3
  のパワーが掛かる。それもギア比的に一番加速するバックギアであるから、
  経験したことの無いGが掛かる為、最悪なことに体重を載せてアクセルを踏
  む動作を行うはめとなり、アクセルを緩めようと思っても思う様に行かなくな
  る危険性をはらんでいる。
  フットレストに左足で大いに踏んばっても、Mパワーに勝てるのかどうか・・・

共通-2
 その他今のところ無し



現在のところ、気が付くのはこんな所です。
BMWの拡販に活かせて頂けたら幸いです^ ^







ネットの中の M3 SMGU 緊急試乗レポート

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